ルアンパバーンの「クアンシーの滝」~途中にあるBAN-U(ウー村)~
理事 金野喜久子
ラオスは内陸地にあり海がありませんので、水資源は大切にされています。特に、メコン川流域では、人々の生活用水として、また、漁業や農業等、様々な面で利用されています。
さて、ラオス北部にあるルアンパバーンの中心街から、車で1時間ほどのところに、「クアンシーの滝」があります。そこは、観光地として有名な所ですので、周辺の国からだけではなく、世界中からの観光客が集まります。私が行ったときも多くの人々に出会いました。滝のある場所は、滝を見るためだけではなく、緑豊かな環境の中にあり美しい景観を楽しめますので、心身のリフレッシュのための効果的な場所ではないかと思います。美しい鮮やかな花も咲いています。南国なので、日本で見るよりもジャンボな感じです。
滝を見ていると、日常生活とは違う空間の中で神聖な気持ちになりました。
ここには、熊の保護地区もあって、たくさんの熊がその中で暮らしていました。自由に走り回ったり、泳いでいる熊の様子を観察して私は微笑んでしまいました。
話は変わりますが、「クアンシーの滝」を訪れた際に、途中で、BAN-U(バン・ウー:ウー村)に立ち寄ったことがあります(7年ほど前)。そのBAN-Uは、IV-JAPANの会員である関矢綾子さん宅に留学生としてホームステイしていたバンペンさん(現在、ビエンチャンの博物館館長)の郷里です。そして、そのBAN-Uには、関矢さん御夫婦が小学校を建てるための木材等を購入し、村民が農閑期や時間のあるときに自分たちで協力して建てたという学校があると伺っておりました。
関矢さんの支援は建物だけではなく教科書や文房具等の寄贈も17年間(2001~2017)ぐらい継続されたそうです。教室は小屋のようで、机・椅子も古すぎる。また、一冊の教科書を皆がノートに写し終えて授業が始まるまで何か月もかかってしまう状態だったからです。そのことを知り、私も機会があったら是非訪れてみたいと思っておりました。
私たちが小学校のある場所に案内して頂くと、素敵でかわいらしい教室がありました。そして、学校で楽しそうにしている子どもたちに会うことができたときは、前述の大変だった時期のことを想像することができないくらいでした。笑顔の子供たち・・・私も嬉しくなりました。このような貴重な経験をさせて頂いたことに感謝しております。
子どもたちに教育を受けさせたいという願いは、国が違っていても共通です。
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