IV-JAPANのめざすこと

タイでの奨学金授与
タイでの奨学金授与

 「国際(International)ボランティア(Volunteer)の会」の名で1988年に任意団体として発足した当会は、2003年に法人化、団体英語名の頭文字を継承し、国際協力NGO ”IV”-JAPANとなりました。

 1990年にタイ農村部の子ども達の中学就学率を上げるための支援として始まった「奨学金」、同年タイ東北部スリン県で実施した「職業訓練」、そして1994年にラオスで実施した「学校建設」の3つの教育支援事業は、現在もIV-JAPANの中心であり重要な事業として大切に継続されています。

 生まれ育った場所。ただそれだけを理由として教育の機会に恵まれず、就業のチャンスすらも逃すこととなってしまう人々がいます。私たちが支援を続けている国であるラオスは、自然豊かな美しい国である一方で、山がちであるが故に開発から取り残された人々が存在し、特に山岳民族の人々の中には、教育のアクセスが困難な人々が多くいます。お金がない、というだけでなく、そもそも通える範囲に学校がないことも教育格差による貧困の一因なのです。

 そのような人々の教育の機会の「場」を創り出すため、IV-JAPANは「学校建設」事業を継続しています。小学校に限らず、幼稚園や中学校、職業訓練所や図書館等も建設し、これまでにラオス全国30か所(※2020年現在)に教育施設を設置することができました。

 「場」を提供することは教育を受ける機会を増やすことにつながりますが、それだけでは貧困の解決にはなりません。貧困を脱するためにも、彼ら・彼女らが経済的な面で、そして心の面でも自立することがとても重要です。そのための技術を身に付けるのが「職業訓練」です。初級・中級コースで確かな技術を習得し、続く上級コースでは訓練生自らが店舗を経営しながらその技術にさらに磨きをかけていきます。確かな技術を身に付けるだけでなく、経営についてのノウハウも習得することにより、多くの訓練修了生たちは就職や就業の機会を得ることができるのです。そして、その訓練にかかる授業料や生徒たちの生活費を支えているのが、全国のたくさんのドナーの皆様からの「奨学金」です。

その手に技術を、アジアに自立を。

 新しいことを学び技術を取得することは、いくつになっても面白いことです。その学びの道程に待つものは決して楽なことばかりではありませんが、その壁を乗り越え自分の力になった時の喜びは、やがて自信となり、心の自立へとつながっていきます。そんな喜びを通じて少しでも多くのアジアの青少年の「自立」が達成できるよう、IV-JAPANは国際協力事業を継続しています。

お気軽にお問い合わせください。048-622-8612受付時間 9:00-17:00 [ 土・日・祝日除く ]

お問い合わせ