美容室を開業した卒業生にインタビューしてきました。

 先日、IV-JAPANの職業訓練の美容コースを修了し、美容室をビエンチャン内市内に開業しているブンさんにインタビューを行ってきました。ブンさんの美容室は、技術が高いことが有名で、ラオス人だけでなく、日本人を含む多くの外国人のお客さんが訪れる人気の美容室です。

ブンさん(左)とブンさんの娘さん(右)

1.名前と出身地を教えてください。

 名前は、ブンタパンニャー・ブンパワン(ブンさん)と言います。ラオス北部のフアパン県サムヌア郡トゥラム村の出身です。

2.なぜIV-JAPANのトレーニングを受けようと思ったのですか?

  フアパン県では、私はごく普通の農家の出身で、学校を卒業後は畑仕事や布を織ったり暮らしていましたが、都会の生活にあこがれビエンチャンに出てきて布を織る仕事をするようになりました。このような生活を送る中で、何か別な技術を身に着けて生活ができるようになりたいとも考えていたときに、IV-JAPANで働く知人から理美容の訓練コースがあると聞きました。これが訓練に参加したきっかけです。

3.トレーニングに参加してみてどうでしたか?

 とても良かったです。日本やタイから理美容の専門家が来てくれて、専門的な技術を教えてくれました。ラオスでは基礎的な技術しか学べない中、新しい技術を多く学ぶことができました。また、技術面だけでなく、接客などのサービスの重要性についても学ぶことができました。

4.卒業後は、すぐにこのお店を開店したのですか?

 1年間美容師の従業員として働いた後、IV-JAPANで指導者になるための勉強を1年間しました。その後は、自分の美容室を開業し、また、同時に職業訓練所で6〜7年くらい指導の補助をしたりしました。その後は、美容室の経営に専念をしています。お客様にも恵まれ、現在、従業員を3人雇うまでになりました。

 ちなみに3人の従業員は、私の出身の村から呼んできました。彼女たちに美容の技術を伝えることで独立した生活ができるようになってほしいと考えています。過去の従業員の中には、自分自身の美容室を持つようになった者もおり、私にとってとてもうれしいことです。

5.IV-JAPANのトレーニングに参加して生活は豊かになりましたか?

ブンさんのお店の看板

 収入も増え、家賃を払い、子供も学校に通うことができるようになりました。

6.将来の夢はありますか?

 娘には、日本で美容の技術を学んで後継者として育ってほしいと考えています。娘が一人でお店を切り盛りすることができるようになれば、その後は、社会のために教育の部分に関わっていきたいと考えています。私は、教えるのも好きですし、教える過程を通していろいろな人と関わっていくことができることは私にとっての幸せです。