『第2のふるさと作り』プロジェクト⑦

講座7 外国人相談演習1 (11月18日、講師:芳賀洋子さん)

講師の芳賀さんとお会いするのは、講座4に続いて2回目です。今回は、スリランカ人のサンジさん、ナディさん、ミャンマー人のピョーさんも演習に参加してくださり、とても有意義な体験ができました。

グループ活動では、メンバーがそれぞれのことを話し、伝えあいながら共通点や違いを知り驚いたり喜んだりしました。同時に、受講生は、どのようにして参加者の会話を引き出すのか、という工夫についても学んだと思います。根底となる信頼関係づくりは短時間でできるものではありません。もちろん今回のような体験を積み重ねることは必要ですが、私たち自身が視野を広げて考えようとすることや、好奇心も持って新しいことを知ろうとする豊かな感性、態度を育てることも必要だと感じました。

<講座の内容(簡単なまとめ)>

~外国人相談演習1~

1.ワークショップ

◆3グループに分かれ、サンジさん、ナディさん、ピョーさんが移動して、それぞれのグループが3種類の体験をしました。

⑴グループA

受講生:ミャンマーとスリランカの方々にお会いしました。 在日20年の方や、まだ来日1週間、来日4年の方でしたが、できるだけ日本語だけで話して、わからないところは絵を見て指差したりして、結構理解できて、楽しかったです。スリランカのカレーの話やミャンマーの料理の話に聞き入りました。日暮里のミャンマー料理のお店を教えてもらったので行ってみようと思っています。

⑵グループB

スリランカの生活の様子が書かれた絵本から題材を選び話のきっかけを作る・・・

例えば、自分の家の周りの環境がどのようになっているのかを簡単な絵を描いて説明し、スリランカの場合については、絵本を使って説明して頂きました。スリランカの庭にあるジャックフルーツの木や赤いバナナ、黄色いバナナの話題で、おしゃべりが続き、スリランカの暮らしについて知りました。

受講生:スリランカのシンハラ文字―――これまでの学習が役立ち、ローマ字のようなルールが見つかった。文字が丸っこくてかわいい形をしているが、書くのが大変。すぐに書いてしまう他の受講生もいました。

ビルマ文字は、シンハラ文字と書き方のルールが似ている?どんなつながりがあるのかと興味を持ち、ミャンマーとスリランカの関係についても知りたくなりました。

⑶グループC

受講生:今回の講座では、ミャンマー出身の方、スリランカ出身の方とお話する機会をいただきました。 自己紹介の際、姓と名の区切りを伺ったところ、姓はないそうです。ただ、姓・名がある民族もあるそうです。 「多文化」「多文化共生」といった言葉を日常的に聞きますが、思い込みで話していることにハッとさせられました。 言葉だけでなく背景や文化をお互い知ることで少し、相手に近づけた気がします。会話する度に、凝り固まった常識・概念が少し溶け出し、良い刺激をもらいました。 まずは、やさしい日本語を使ったり、凝り固まった常識・概念を取り払ったりするといった「自分を変える」ことをこれからも意識していきたいです。

=これまでの講座を受講しての感想(匿名希望)=

近頃は私たちの身近にも、外国の方、特にアジアの国からの方を見かけることが多くなってきました。 しかし、その方達の日本での暮らしについて思いを馳せることはほとんどありませんでした。 この度、アジアから来る若者の「第2のふるさと作り」プロジェクトに参加し、さいたま市の外国人は、現在3万人程で、日本で生活する上で、沢山の苦労や問題があることもわかりました。 特に、言葉や文字がわからないために支援や援助が受けられなかったり、孤立したりしています。 しかし、年々アジアから外国人は増え、私たちの身近でいろいろな役割を既に担ってさいたま市の一員として欠かせない人材となってきています。 これからお互いに手をつないで、より良い社会環境を創っていくことは、外国の方々だけでなく私達にとっても大切なことだと思いました。機会があれば積極的に活動に参加したいと思います。