『第2のふるさと作り』プロジェクト③

講座3 外国人相談対応の基礎

(10月7日、講師:自治体国際化協会地域国際化推進アドバイザー 石井ナナエさん)

講師の石井さんには、IV-JAPANの前理事としてお世話になっておりました。今回は、自治体国際化協会地域国際化推進アドバイザーとしての豊富な知識や経験を伺い、実際の支援や交流についての様子を知ることができました。受講生にとっては学ぶことが多い講義内容だったのではないでしょうか。

<講座の内容(簡単なまとめ)>

外国人相談対応の基礎

自己紹介― 

1⃣ クレア(CLAIR)が『地域国際化推進アドバイザー』として委嘱し、以下に関する業務に係る知識・実務経験を有する者が、当該知識やノウハウの提供、助言等を行う 。

①多文化共生推進のための施策構築・実施 ②国際協力・国際交流・国際理解教育 ③自治体等とNGO/NPO等との連携・協働

〈参考資料:(一財)自治体国際化協会提出資料〉

2⃣ 認定特定非営利活動法人ふじみの国際交流センター/理事長

1. 現在の活動(一社)多文化共生プロジェクト– みんなのいえ(埼玉県ふじみ野市)

活動内容 

生活相談   火・木・土・日 10~16時

日本語指導  土・日     13~16時

英会話教室  木       10:30~12:00

各種教室(月1~2回) 

・日本人から外国人・地域の高齢者に→編み物、洋裁、書道、折り紙、ケーキ作り

・外国人から日本人へ  →ゼンタングル、料理教室、MIX FAMILY,パパママ集まれ            

・行政との協動

 ワールドキッチン(三芳社会福祉協議会共済)、各種審議委員、ケース会議委員、通

訳者、ボランティアの派遣

・その他   周辺商店との協働、フードパントリー、生活用品や野菜の提供

e-mail : minnanoie-2934@ozzio.jp 埼玉県ふじみ野市亀久保2-9-34

2. ミニ知識――

⑴日本語のわからない母親に育てられている、日本国籍の子どもがたくさんいる。

⑵さいたま市内の日本語教室

市町村日本語教室活動場所
浦和区さくら北浦和埼玉県国際交流協会
浦和区日本語ボランティアグループ くすのきさいたま市立岸町公民館
桜区日本語ボランティアグループ  つちあい土合公民館

⑶外国人とのコミュニケーションを円滑にするには—

・はさみの法則(はっきり、さいごまで、みじかく)

・翻訳機能アプリの活用(GOOGLE CLOUD、DEEPL、ボイストラ、PAPAGO)

伝える気持ちがあれば大丈夫

3.外国人が困っていること(外国人としての悩み、生活者としての悩み、仕事の悩み)

・一人暮らしが寂しい
・仕事を探してほしい
・安い家を紹介してほしい
・母国で暮らす家族を日本に呼びたい
・日本語が難しい
・子どもが学校に行かず引きこもっている
・会社でいじめにあっている
・高齢化して障害が重くなっている。生きているのがつらい
・医者や看護師の話が分からない
・隣近所の人が話しかけてくれない
・友達がいない
・元気なのに、なぜ保険に入らなければいけないのか
・朝早くから働かされ、休日がない
・給料が少なく、母国に送金し、食料を買うと残らない
・勤務先の変更を禁止されている  等

4外国人と接するときの心構えについて

・先入感を持たない

・国が違うのだから、習慣が違うのは当たり前、違いを認める

・できるだけわかり易い日本語でゆっくり話す

・日本人にはできるが外国人にはできないこと

・日本人にはできないけど外国人ならできることがたくさんある

・良いところを褒める

・日本語教室を紹介する

・日本のルール等、わかるように話す

 等

5.困ったときに頼りになる機関

・FRESC東京出入国在留管理局在留支援部門       03-5363-3013,3015

・外国人総合相談センター埼玉 13か国語で相談可       048-833-3296

・埼玉県警察本部 55か国後で相談                                            048-822-9110

・埼玉あんしんセーフティ―ネット 生活困窮者の支援

・無料・低額診療所 県内16か所の医療生協埼玉が無料または低額で診察

6.各種手引き

・生活・仕事ガイドブック(出入国在留管理庁 外国人用)

・外国人相談の手引き(埼玉交流協会)

・外国人の生活ガイド(埼玉県国際課)

7.外国人とうまく関わるためのゲーム(ワークショップ)

3本の線と3個の丸――受講生の描いたものは同じものがなく、違いについて認めることを改めて学ぶことができた。