オンライン授業の深化と単位認定

 前回のブログでは4月22日から始まったロックダウン措置を乗り切るためにオンライン授業を手探りで始めたことをお伝えしましたが、今回はロックダウン措置が延長を繰り返す中でオンライン授業が深化、さらには単位として認定される見込みということをお伝えします。

 まずは研修生のワクチン接種状況ですが、6月18日(金)に寮にいる接種希望者と未接種だった講師、スタッフも一緒に第1回目の接種を受けました。朝、受付を済ませると整理券の番号から接種時間はお昼過ぎとわかったので、待ち時間は近くの山に行ってタケノコ堀り。お昼にタケノコスープ(ラオ語でケーン・ノンマイ)をみんなでいただき、いざ接種会場へ。接種後、しばらく病院敷地に居てから寮に戻りました。自宅で待機する3名も接種済だそうです。

 ロックダウン措置は延長の際に一部の規制が緩和され、感染者が発生していない地区で許可を得れば学校も1教室10名以下なら再開可能、というのでそれまでは講師が一人でカメラに向かって話していた形式からセンターに2~3名の研修生が来て、一緒にベッドメイキングをする、それを他の研修生が見る、というスタイルにしました。さらには今週からはハイブリッド・オンライン授業と称して5~6名が教室に来て介護の授業を行い、それを他の研修生がオンラインで見ています。もちろんセンターに来る研修生はローテーションを組んでいます。これまでラオスの職業訓練では、オンライン授業が認めらず、修了証書の授与の認定単位にはなりませんでしたが、現在の取り組み状況をビデオにして先週、郡教育課に見せて認定単位にならないかと相談したところ、素早く動いてくれてビエンチャン特別市の教育局から認定する、要望書を出すようにとの回答がありました。たぶんラオスの職業訓練でオンライン授業が認められた初めてのケースだと思います。こうなると逆にもう少しロックダウンが続いて、よりオンライン授業に磨きをかけたい、などとも思いますが、やはりすべての研修生の顔を見ながらの研修は魅力あふれるもの。通常の生活そして学校が再開されることを願っています。