都市封鎖(ロックダウン)下の研修生

 4月中旬のラオス正月までは累計感染者が50名に届いていなかったラオスですが、お正月休みで国外から帰省したラオス人、不法入国した隣国人によって市中感染が発生。4月22日から延長措置を経て5月20日まで人の移動が制限されています。各種学校も閉鎖命令が出され、研修生22名のうち市内に自宅がある2名は自宅に戻り、たまたま母親の葬儀でシェンクワンに忌引き休暇していた1名はそのまま自宅待機。このため寮には19名が待機しています。第1期生から選抜したトレーナー2名が研修センターに寝泊まりして毎日、研修生の体温測定などの体調管理をしています。

研修生の体温を測定するトレーナー

 研修は、ラオスの職業訓練の一環として行っています。修了時には地方政府から認定証が発行され、就職の際に有利となります。担当部局に聞くと職業訓練という性格上、実習が中心となるのでオンラインでの授業は単位の認定要件としない、とのことですが試みにオンラインでホテル業務や介護の概論などをトレーナーに講義してもらっています。最初はちゃんとできるのかな、と思っていましたがデジタルネイチィブと呼ばれる世代、慣れた様子でスマホでオンライン授業を受けています。教室での授業は講義と実習、さらには簡単なゲームを組み合わせて眠くならないように、飽きないようにと工夫をしていますが、オンラインだとそのような工夫がしにくく、どうやら半日が限度のようです。

オンライン授業の様子

 オンライン以外の時間は自習したり、みんなと夕食を作って食べたりと楽しんでいるようです。市中感染者数も徐々に収まってきています。都市封鎖が解除されて再び教室で授業を行いたいです。

寮で自習する様子

夕食の様子