プロジェクトレポート！～スモールビジネスマネジメント講習第2弾～

さばいでぃー！インターンの光成です。間があいてしまいましたが、今回は以前お伝えした「ターゲッティング」について、スモールビジネスマネジメント講習で勉強した様子をお届けします。

以前もお伝えした通り、「ターゲットを絞る」というのがぴんと来ないラオス人トレーナーたちに、「ターゲットを絞ると、こういう人がよく利用してくれるようになるんだ」という例を見せるため、日本の様々なレストランを紹介しました。ラオスにはないメニュー、店内の装飾、サービス、店員のコスチュームなど、みんな画面に見入っていました。

　　　　　
メモを取りながら講習を受けるラオス人トレーナーたち　　一番食いつきの良かった日本の居酒屋の写真

今回は、トレーナーたちにも自分で考えてもらうために、写真を見せながら「このお店のターゲットはどんな人たちか？」というクイズ形式にしました。

例えば、夜景の見えるホテル最上階にあり、店内の装飾はシックに、少し暗めの照明で静か、コース料理と高級なカクテル…となれば、特別な日に利用したいカップルのお客様をターゲットとしたレストラン、となります。
ほかにも、監獄風などのコンセプト居酒屋、レストランの女子会コースなどをクイズで紹介し、ラオス人トレーナーたちからは「このケーキはおいしそうね」「(グラスの代わりにビーカーにお酒が入っているのを見て)これってこういう風に使うの？あんまり飲む気がおきないわ」などと知らない世界に驚いているようでした。

それから、前回も行ったビジネスプランの立て方を、前回と同じグループで改めておこないました。

　　

前回は「20代～60代男女向けの、おいしい鶏肉とご飯のお店」といったビジネスプランが、「30～40代働き盛りの男性が、ビジネスの合間に昼食をとるための店。自然を意識したデザインの店にする」といったプランに生まれ変わりました！！

そうそう、そういうことをしたかったの…！と思わず感動。まだまだ、どうやったらターゲットとなる層に、ほかのお店より魅力的に見せられるかという課題はありますが、前回よりぐっと具体的なビジョンが見えてきました。

…と、このあたりですでに12:00近く。みんな「ビジネスプランより、ご飯食べたいな~」とこぼしはじめたので、みんなで昼食タイム。いつもはばらばらとご飯を食べに出るのですが、今日はみんなささっと机を移動、セッティング。ご飯もやけに豪華です。

それもそのはず、この日は日本人OJTコーディネーター須田さんのお誕生日だったのです！！おめでとうございます～！
めずらしくOJT1,2にいるマネージャー、トレーナーが一堂に会しての食事だったのは、そういう理由だったのですね。

楽しい気分でついついお昼休みを少し延長してしまいましたが(笑)、午後も講習は続きます。午後はひたすら、計算。一年でどれくらいの予算が必要で、どれくらいの収入が得られそうか。ひたすら電卓をたたきます。グループで協力して計算をしていましたが、ついつい電気代、水代や広告代などを忘れてしまったり、根拠のない数字が使われていたり…。発表を聞きながら、お互いに疑問点を指摘しあいました。

こうして、この日の講習は終了。たくさんを頭を使ったからか、トレーナーたちも少し疲れた様子でした。しかし、こうやって職業技術だけでなく経営の知識を学ぶことで、職業訓練生が起業する際に役に立てばいいなと思います。とはいえ、まだまだトレーナーたちも勉強段階。まずは教える側であるラオス人トレーナーたちが「自分で起業し、経営をする際に考えるべきこと」をしっかりと理解できるよう、スモールビジネスマネジメントの勉強は、2015年も続きます。

インターン　光成