いま、別れのとき~そして新たな出会い

 日本も卒業シーズンですが、N連事業「地方の女性・青年の就業促進のためのホスピタリティ・介護職業訓練」第3期生20名の修了式が2月28日にありました。3期生は昨年9月の研修開始から本格的にオンライン授業を取り入れ、政府の学校規制に合わせてハイブリッド・オンライン授業から全面授業再開と状況に応じて授業を行ってきました。1期、2期研修の経験を踏まえていろいろと工夫を凝らして研修生の関心を惹きつけるようなカリキュラムとしました。でも修了式後のお別れ昼食会で3期生全員に「一番印象に残った授業は?」と聞いたところ、バンビエンの日帰り修学旅行とクリスマス会の2つのみ挙げられました(笑)。ラオス経済も新型コロナウィルスのダメージから回復途上にあるようで、研修中に2名が新たな職を得て修了を待たずに就業しました。修了した20名には修了前にビエンチャン市内のホテル従業員やハウスキーパー、レストラン従業員などの斡旋を行い、就業が順調に進んでおります。

 閉講式では首都ビエンチャン教育局リーパーイヤ副局長(女性)から「この研修で学んだこと、仲間と一緒に過ごした時間を一生の宝物としてこれからの人生を歩んでください」という感銘に満ちた言葉があり、式典中は緊張していた研修生でしたが、来賓の方々がお帰りになり、みんなでアヒルの丸焼きを楽しむ頃にはいつもの笑顔に戻り、それでも今日が最後となるとみんながハグしあって涙していました。私はその輪に加われないので心の中で「いま、別れのとき~、いま、別れのとき~」と卒業式定番歌を歌って写真撮りしていました。

 第4期生は今週、順次入寮して数日は寮で自主隔離です。7日(月)は別件もあったのでシェンクワンからの研修生を長距離バス停に迎えに行きました。どの研修生も同じですが、彼女も5kgほどの米を持参。賑わいが戻った長距離バス停ですぐに当方の研修生と特定できました。3月14日から第4期研修を開始します。今回が最後の研修です。一人ひとりが一生の宝物を得られるように支えてまいります。

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