ラオスの塩

 副代表の河島です。

 ラオスが東南アジアで唯一海に面していない内陸国であることは、みなさんご存じだと思いますが、そんなラオス国内で塩が生産されていることは知っていましたか? 塩は海水から作られるイメージを持たれている方も多い(私もそうでした)と思いますが、世界を見渡すと海に面していない内陸部で作られている塩の方が圧倒的に多いそうで、日本に流通している塩としてはヒマラヤ産の岩塩などが有名ですね。また、長野県の大鹿村では、鹿塩温泉の源泉である塩水から作る山塩が有名です。

 ラオスの塩は、古生代(約4億年前後前)に海だった場所が隆起した際に、海水が陸地に残って形成された岩塩層付近の塩水を汲み上げて作られています。以前ラオスに訪れた際に立ち寄ったビエンチャン近郊に位置する塩工場では、

①地下からポンプで塩水を汲み上げる。

②汲み上げた塩水を四角い釜に入れ、ひたすら煮詰める。

③煮詰めて結晶化した上澄みをスコップですくい巨大な深ザルに入れ水分を抜く。

④上記工程をひたすら繰り返す。

という昔ながらで単純な製法だけど、暑くて重くて大変な重労働によって作られていました!

 ちなみに、この製法で作られたラオスの塩は、ミネラル分が豊富でほんのり甘さが感じられるまろやかな味で、お土産として配った近所の方々からもとても美味しいと大好評でした。日本でも、ラオスの商品を取り扱っているいくつかのお店で買うことができますので、是非お試しください。

 日本ではCOVID-19の影響も落ち着きつつありますが、ラオスでは今なお新規感染者数が千人前後確認される状況が続いています。そのため、観光旅行ができるのはしばらく先となりそうですが、現地を訪れた際には塩工場を見学されることをお勧めします!