グローバル人材の育成と地域のグローバル化への貢献を!

 理事の利根川恵子です。 

2019.2 第14回わくわく国際フェスタ 多文化共生を求めて

 私は、仕事として、さいたま市の主に義務教育における英語教育、国際教育を担当してまいりました。まさに、「グローバル人材の育成」を推進してきました。従って、退職した今でも、グローバル人材つまり”地球市民“の育成や地域のグローバル化については、興味があり、できることを続けたいという強い希望も持っております。その点で、私は、IV-JAPANの活動を通して、グローバルな人材の育成や地域のグローバル化にかかわることができ、感謝しております。

 ただし、時間的な制約があり、限られた活動しか参加できないのは大変残念ですが、県やさいたま市主催の国際的なイベントにIV-JAPANが出展する時は、できるだけお手伝いに行くようにしています。イベントでは子どもから大人まで幅広い年齢の市民が訪れます。そこで、当会の活動を説明したり、ラオスやネパールの文化を紹介したり、研修生の作品を買ってくださることが、現地での活動支援につながることをお話したりして、海外への興味・関心を少しでも引き出せればと思っています。まさに地域のグローバル化への貢献です。

 さらに、さいたま市国際NGOネットワークにIV-JAPANを代表して参画し、このネットワークの目的である多文化共生社会の実現に向けて、さまざまな事業の実施にも関わらせていただいております。これも、IV-JAPANのグローバル人材の育成や地域のグローバル化への貢献の一部です。

2019.5 さいたま市のイベント「国際友好フェア」でIV-JAPANの活動を紹介

 昨年度から、さいたま市国際NGOネットワークの目的にSDGsへの取り組みを明確に位置づけました。これはさいたま市が「SDGs未来都市」に認定されたこともあり、全市をあげて、SDGsの目標達成に取り組むことになったため、本ネットワークのSDGへの取り組みに弾みがついた形です。毎年2月に開催する「国際グローバルフェスタ」ですが、今年度は、市、企業、NPOなどのSDGsへの取組を発表し、参加者が自分のできることを考える内容となっています。さいたま市内NPOの代表としてIV-JAPANが選ばれました。当会の目的や活動の紹介を通して、サポーターを増やすとともに、当会の比類無い活動から、弱い立場にある人や自然災害で被害にあった方々を、たとえ日本にいても支援することができるということを伝えたいと準備をしています。

 IV-JAPANのラオスやネパールにおける活動は現地の人々に大きなインパクトを与え、よりよい社会を作り出す原動力となっていることは明白です。その力を、国内で、特に事務所のある埼玉県やさいたま市で、今まで以上にグローバル人材の育成や地域のグローバル化に生かしていくことが、今後の当会の一つの方向ではないでしょうか。

 今、さいたま市では東京オリンピックを来年に控え、「一校一国運動」で各校がどこか外国の国を1つ選んで、その国に対する理解を深め、応援することを通して、国際的な視野を広める教育を繰り広げています。また、「SDGs未来都市」として、学校ばかりでなく、行政、企業、市民団体等、市をあげてSDGsの目標達成に向けて取り組む体制を構築しつつあります。特に学校教育では、外部の人材を招聘しての集会やZoomによる対話、インタビューの授業も増えています。

 IV-JAPANが、このような地域のニーズに対応して、活動を繰り広げることは、世界を結ぶという会の目的にも合致するものです。実際に行うには、実行部隊として、ボランティアやコーディネーターなど職員以外の人材を擁した組織が必要です。会員やサポーターを増やし、小廻りの利く委員会組織などがよいかもしれません。今、私が理事として、IV-JAPANに微力ながら貢献できることは、自分の経験を生かし、IV-JAPANの活動をさらに意義深いものとするために、グローバル人材の育成や地域のグローバル化を推進するお手伝いをすることと強く感じています。冨永代表や他の理事さんにもご相談しながら、小さな一歩でも踏み出したいと願っています。どうぞよろしくお願いいたします。