木工技術ビデオを製作中です。
2018 年 1 月より、JICA草の根技術協力事業「ラオス木工職業教育におけるトレーナーの技能向上プロジェクト」を実施中で、ラオス全国の職業教育校の木工教育の向上を目指しています。全部で約4年間のプロジェクトで、現在は3年目となっています。
1年目と2年目には、日本から家具職人の方、塗装の専門家、木工機械の専門家、木材乾燥の専門家に講師をお願いして、それぞれ6週間の家具作りのトレーニングを行いました。参加者は、カウンターパートであるラオス職業開発機関(以下、VEDI)と地方の職業教育校の木工科教員の方々です。それぞれの学校で、家具作りのトレーニングで学んだ内容を、同僚や学生に教えています。
VEDIでは、学生に家具作りのトレーニングで学んだことを教えるだけなく、木工技術ビデオを製作し、全国の職業教育校の木工科の教員、学生に木工技術を伝えるプロジェクトを開始しました。VEDIには、ラオスの職業教育の中心機関として、全国の職業教育校に対して、教育課程や指導法などを指導する役割を担っています。
まずは、木工学科のチャンタチョン先生と、1年目の家具作りトレーニングのときに製作したスツールの製作方法を伝える動画を製作しました。チャンタチョン先生が、日本の精巧で美しい家具を作るためのポイントを、実際にスツールを作りながら丁寧に説明しています。
完成したビデオは、YouTubeにアップロードしています。これらの動画は、全国の職業教育校の木工学科の教員にシェアされています。VEDIの校長先生を初め、多くの先生方から、「紙ベースの技術書を読むよりも分かりやすい」「ビデオを作った技術指導を他の学科にも広げていきたい」との声が上がっており、大変好評です。
※木工技術ビデオへのリンク(ラオス語です)
https://www.youtube.com/channel/UCxcxnP0Qn-_arTSUk2PvRQA
このビデオ製作にあたって、一番の立役者は、IV-JAPAN職員のルンさんです。パソコンが元々得意で昨年の家具技術トレーニングのときには地方の木工学科教員に、VEDIでの家具製作指導では学生に、パソコンを使って家具デザインソフトの使い方を指導しました。今回の動画撮影にあたっては、動画の撮影から動画編集まで担当しています。
スツール作り方を10回に渡って説明していますが、やはり最初の方のビデオは、慣れていないこともあり、見ずらい部分もあります。しかし、後半になっていくと、音声の取り方、撮影のアングルなど、とても上手になっており、ラオス全国に発信するのにふさわしい内容になっています。
これから、IV-JAPAN木工トレーナーのエイプさんが作る食卓テーブル、VEDI木工科教員のソムチット先生の作る洋服掛けの動画を製作し、YouTubeにアップしていきます。皆様には、是非、チャンネル登録をしていただければ幸いです。
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