ラオス木工トレーナーの日本研修レポート ~第1回:初めての日本上陸!~
こんにちは!IV-JAPAN木工インストラクター山本です。8月27日から実施しました木工職業訓練プロジェクトのトレーナー日本研修について、2週間の内容を数回に分けてご報告します。今回は日本への渡航編です。
木工職業訓練事業は2013年の3月末から、JICAの草の根技術協力事業(地域提案型)で実施している3年間のプロジェクトです。
今回の日本研修は、3年間事業の締めくくりとして、ラオスの木工訓練トレーナーに日本の木工産業の技術を自分の目で見て、肌で感じ、学び、それをラオスに持ち帰って今後のトレーニングに日本の確かな技・知識を取り入れてもらおう、という目的で行ったものです。
研修に参加したのは2名、カウンターパート(以降CP)トレーナーのペンディー氏とIV-JAPAN所属のトレーナー兼スーパーバイザー、エイプ氏。CPであるNon-Formal Education Department Centerの職員のペンディーさんは元々電気工でした。このプロジェクトをスタートするにあたって、CPの核になるトレーナーが必要ということで、彼が選ばれ、最初の訓練生として一から勉強をしました。現在は晴れて木工トレーナーになり、責任感も出てきているため、今回の日本研修のメンバーに選ばれました。もう一人エイプトレーナーは長年IV-JAPANのスタッフとして携わってきたベテラントレーナーです。誰よりも知識や経験があり、勤務態度も非常に真面目、人望もあり責任感も強い彼がいれば、ペンディートレーナーが理解できないような難しいことがあっても、彼なら理解して、共有してくれるだろうということで、今回の研修に帯同してもらう事を決めました。
ペンディートレーナー ニックネームが容貌とマッチしているエイプトレーナー
近場のラオス国境付近のタイの町にしか海外経験がなく飛行機も初めての2人。初の経験に渡航前からドキドキです。出発前の空港には3時間も前に到着し、家族だけでなく、センターの職員も総出でお見送りです。飛行機が揺れる度に落ち着かない時間がとても長く、慣れない飛行機での移動であまり寝れなかったようです。
とうとう日本上陸!!
日本に着いたのは朝の8時でした。
そこにものつくり大学赤松学長がお休みにも関わらずわざわざお迎えに来てくださいました。約1年前にラオスにお越しいただき、特別訓練を2週間実施して下さった先生はいつも通り優しい笑顔で迎えてくれました。
迎えに来てくださっていたものつくり大学赤松学長と
ここから初づくし。初めての電車での移動から初めての地下鉄を体験し、大学近くにはあまりお店がないということで、大宮で日本初の食事とスーパーでの買い物。やはり最初はラオス料理に似たごくシンプルなうどんを選択した2人。口に合う味で安心したことだと思います。
空港から約3時間かけて熊谷市にあるものつくり大学に到着しました。敷地内に寮があり、来賓客用のお部屋もあるということで、今回は2週間ここにお世話になります。まるでビジネスホテルのような設備の整った部屋に感動し、これから研修が始まることが実感した時でした。
夜は赤松先生と同じく、今年1月にラオスで特別講師をしてくださった長澤塗装専門家が遠くからお越しくださり、夕飯をともにしました。
日本の木工界では著名なお2人の親切な心と、優しさにありがたみを感じながら、懐かしい話に花を咲かせる素敵な時間を過ごし、疲れもあるということで、早めにお開き。
ラオスのビールも旨いが日本のビールも旨い!
翌日からいよいよ木工研修が始まります。
-続く-
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