研修生の恋愛事情

 プロジェクト・マネジャーの圓谷です。

 今回は研修生の恋愛についてです。筆者は誰かを好きになるのは自然なことなので研修の妨げにならなければ研修生の恋愛には何らコメントをしない、という立ち位置です。20歳前後の男女混合の研修生を預かっていますが、幸いなことにこれまで研修生の恋愛に絡むトラブルはありません。もちろん研修生個々人の心の動きは常に接しているトレーナーが把握しており、彼女たちがうまくコントロールしている点が大きいのでしょうが。そんなトレーナーから漏れ聞くのは、やはり若者なのであの子が好き、とかふった、ふられた、という話です。なんだか筆者も高校生に戻った気分で話しを聞いております。

 そんな話の中でどうやら第1期生から1組のカップルが結婚まで至る模様です。この2人、研修期間中に恋心に火が付いたようで夜遅くまで2人で話している声がうるさい、と他の研修生から文句がありました。ちなみに男女の寮は別々ですが、歩いて2~3分の距離にあり、門限までなら寮の外で話せます。もう1組のカップルも誕生しました。ただしこちらは女性同士。二人とも優秀な研修生で、常々トレーナーに自分で稼いで生きていく、異性には興味がないことを話していたそうです。そんな生き方に互いが共鳴したのでしょう。ビエンチャン市内に二人でアパートを借りてそれぞれ職を得て一緒に暮らし始めました。またカップルとは異なりますが、現在の研修生の中には体は男性ですが心は女性の者がおり、研修生の人気者です。

 ラオスでは美容院やレストラン、ホテル従業員などのサービス業、とりわけ接客係にはこのような者が多く働いています。細かなサービスができる、機転が利く、話がうまい、などの点が評価されているようです。ラオス人の妻も行きつけの美容院でこのような男性を指名します。妻曰く力が強く洗髪が気持ちよく、話がうまくて時間を忘れるから、だそうです。日本ではLGBTが話題となっていますが、ラオスは難しい用語を用いなくてもごく自然に社会の中に溶け込んでいます。

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