ラオス木工トレーナの日本研修レポート ~第3回:イヨベ工芸社で椅子張り技術の研修編

こんにちは!木工インストラクター山本です。今回はイヨベ工芸社さんでの椅子張り研修の模様をお届けします!

イヨベ工芸社さんは五百部喜作社長が一代で築き上げられた、日本でも有数の椅子張りの名士です。元々私たちとは全く接点がなかったのですが、前回のブログでもご紹介したものつくり大学赤松学長のご紹介で今回の研修が実現しました。
イヨベ工芸社のHP→ http://www.iyobe.com/

赤松学長がラオスに来られた印象として、家具屋さんにも椅子が多く並んでいるし、生活の中に増えてきているように見えるけど、椅子張りが施された椅子はあまり見受けられなかった。椅子張りをするだけで、一気に商品価値があがるのにもったいないなー。もし、訓練校で技術を学ぶ事ができると、ラオスの家具業界にとっても確実にプラスになるはずだ!ということで、研修に組み込むことに。イヨベ工芸社さんはものつくり大学のインターン等も受け入れていらっしゃる企業様で、今回の研修も快く承諾してくださりました。

さて、肝心の研修ですが、丸々3日間ベテランの職人さんが付いてくださるとっても贅沢なものです!いよいよ始まる研修に緊張気味の2人は初めてのラジオ体操を経験!ぎこちない動きながらも、目も体も覚めたと嬉しそうでした。

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贅沢な研修と言っても、初体験の2人にとってはたったの3日です。本来なら数年かけて習得する技をこの短い期間で、習うというのは至難の業。さらには通訳をしながらということもあり、時間内に果たしてどこまで進むのやらと心配です。

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[前日に本社にて五百部社長から作成課題の説明を受ける様子]

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用意して頂いた型枠に布テープを貼り、スプリングを巻きつけていきます。  バランスが崩れないように慎重に慎重に!

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次の工程ではスプリングに布を被せます。鉄なので、危ないですからね!と職人土屋さん自ら、実演して頂いています。

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クッションとなるウレタンフォームを切ります!これもただ、形に合わせて切るのではなく、程よく丸みが出るように外側は斜めにします。奥が深い!
とここで、あっという間の一日目が終了!予定をしていたところまでなんとか進み一安心。良かった良かった。
明日はこの研修の中で、木工職人が最も親しみのない縫製の研修です!

とっても内容の濃かった椅子張り研修、せっかくなので3日間に分けてお届けいたします!
また次回「縫製研修編」をお楽しみに~!