大切なラオスのカケラ達

 理事の大野宏江です。

 写真は2018年4月に板橋区で行われた『赤塚植物公園グリーンフェスタ』の様子です。春の花咲くきれいな公園で手作り感いっぱいのフェスタです。富永代表に頂いたラオスのハギレを使った手作りエコバッグを初めて出品させて頂きました。


 お店に来てくださるお客様と楽しく会話したりボランティアスタッフと親交を深めたり他店を探索しに行ったりフェスタはおしゃべりやふれ合いが楽しいのに、、、。コロナで色々なイベントが中止になり、外出を控えて家ごもりの時間に、ラオスのハギレのカケラを思い出し、アクセサリー作りに挑戦してみることにしました。


 28年前に小学校低学年と保育園児だった娘達は、おもちゃ代ほどの金額で一年間学校に通えることに驚き、お年玉を「カノック奨学金」に送ってドナーになりました。初めての奨学生からの手紙に「小さい子供が家事手伝いで小学校にも通えないのがかわいそう」と涙した娘が、成長と共にIV-NEWSで途上国の様子を知り、興味を持ち、高校生の時にワークキャンプに参加しました。何も無いグランドに、古タイヤを使って一緒に遊具を作ったり、紐一本で綾取りしたり、ボール一つを皆で追いかけたり、決して恵まれた環境では無いのに、子供達がキラキラした目で笑っていたと感激して帰って来ました。娘はその後、進路変更して児童福祉の道に進みました。

 娘に遅れること10年、私がスタディツアーに参加した時に、学業支援、職業訓練の次に自立支援が大切なことを感じ、誰かの人生のチャンスになれるならと「夢屋マイクロファイナンス」を始めることにしました。私が以前経営してた飲食店の名前が「夢屋」であり、また起業される方に「夢」を持っていただきたいと考えこの名前にしました。職業ミシンやロックミシン、美容器具、木工工具等を手にして自立できる方が一人でも多くなれば嬉しく思います。

 一つ一つは小さな思い出のカケラかも知れないけど、たくさんの良い思い出を頂いたなぁ、、、。と思いながら作った品を持って、コロナウイルスが終息した後のフェスタに参加したいと思っています。そして、次にラオスへ行く時は、マイクロファイナンスで起業された方達の所を訪ねてみたいと思っています。