東南アジアの香草を知る

皆さまこんにちは、事務局インターンの飯田です!

今回は、東南アジアの食に欠かせない香草(ハーブ)についてご紹介したいと思います。

私はパクチーが大好きで、そのままはもちろん、生野菜と豚肉をライスペーパーで包んで食べるのが日課です。スーパーでは少し割高なパクチーですが、「おつとめ品」コーナーで安く見つけるのが密かな楽しみでもあります。

東南アジアの食文化は香草と深く結びついており、料理の風味を引き立てるだけでなく、健康効果もあるとされています。今回は、私が実際に現地で出会い、特に印象に残った3つの香草をご紹介します。

① パクチー(コリアンダー)

独特な香りが特徴で、好き嫌いが分かれる香草の代表格です。葉だけでなく、種子(コリアンダーシード)や根も料理に使われることがあります。解毒作用や食欲増進効果があるとされ、ベトナムやタイではスープ、サラダ、炒め物まで幅広く使われています。

私が「パクチーって美味しい!」と初めて思ったのは、ベトナムのダナンにある市場で食べた料理です。茹でた豚肉と野菜をライスペーパーで巻き、ヌクマム(魚醤)の香ばしいソースにつけて食べたのですが、香りと味のバランスが絶妙で、とても感動しました。

この前訪れたラオスでも、レストランで私がパクチーが好きと伝えたらお皿にいっぱいのパクチーをいただきとてもうれしかったです。

沢山のパクチーとともに

② シソ(大葉/ティアトゥー)

日本でもおなじみのシソは、さわやかな香りとクセのない味わいで、刺身のつまや天ぷらなどに使われています。ベトナムでは「ティアトゥー(Tía tô)」と呼ばれ、紫がかった葉色と、ほんのりスパイシーな風味が特徴です。私がベトナムで初めて「シソがこんなに合うんだ!」と感じたのはBun Chaを食べたときです。Bun Chaは、グリルした豚肉と香ばしい春巻きが特徴の、ベトナムの人気料理で、甘酸っぱいヌクマムのタレに浸けて食べます。そこで使われていたシソが、そのさわやかな香りと風味で、肉の旨みを引き立てていて、とても美味しく感じました。

ベトナムのBun Cha

③ パンダンリーフ(パンダン)

パンダンリーフは、東南アジアでは非常にポピュラーな香草で、特にスイーツやドリンク、ココナッツミルク系の料理に使われます。見た目は細長い緑の葉で、香りはバニラにも似た甘さを持ち、天然の着色料としても重宝されています。

私が初めて印象的にパンダンリーフと出会ったのは、マレーシアの「ABC(Ais Batu Campur)」というかき氷風のデザートを食べたときでした。山のように盛られたかき氷の上に、緑色のつるっとしたゼリーがのっていて、それが「チェンドル(Cendol)」と呼ばれる、パンダンリーフで香りづけ・色づけされた米粉のゼリーだと知ったときはとても驚きました。ココナッツミルクや黒糖シロップと混ざって、東南アジアらしい濃厚で爽やかな味わいが楽しめます。

マレーシアの代表的なデザートです

日本では脇役になりがちな香草たちが、東南アジアでは料理の“主役級”の存在であることに驚かされました。それぞれの香りや風味が、地域の文化や食生活と密接に結びついているのを感じます。 将来的には、自分で香草を育てて、料理に取り入れて楽しめたらいいなと考えています!

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