生成AIが労働市場に与える影響
こんにちは。監事の河島一成です。
私は現在、本業にてコンサルタントとして、ある大手企業様向けに、最近話題の生成AI (Chat GPT等)を活用した業務効率化をご支援させていただいております。
今回は本業に取組む中で、「生成AIが労働市場に与える影響」について、共有させていただき、IV-JAPANが取り組む職業訓練の有効性をお伝えしたいと思います。
●IV-JAPANの職業訓練とは
「手に職を付けることで、貧困から抜け出すことができる」という考え方を基に、IV-JAPANでは長年、「縫製・美容・調理」の分野において就職や開業するために必要な技能の訓練を行ってきました。
また、「木工」分野として家具作りの職業訓練を進めています。
最近は、ホテルや介護分野で働くために「ホスピタリティ」分野の訓練も開始しました。
●生成AIの影響
生成AIが登場するよりも前の時代には、AIが雇用へ与える影響については、
以下のような結論が主流となっていました。
“特別なスキルを必要としない賃金が低い仕事であるほど、
AIによる自動化の影響を受ける可能性が高い”
しかし、生成AIの代表格であるChat GPTを開発したOpen AI社と米ペンシルベニア大学が共同で発表した論文(GPTs are GPTs:An Early Look at the Labor Market Impact Potential of Large Language Models)では、以下のような主張がされました。
“肉体労働を伴うブルーカラー職種は生成AIの影響を受けにくく、一方で、
エンジニアや研究者、デザイナーなどのホワイトカラー職種は強く影響を受ける。”
影響を受けやすい/受けにくい職種として例示されているものは以下のとおりです。
(一枚目が影響を受けやすい職種、二枚目が受けにくい職種です)
●まとめ
生成AIはこれまでの雇用に関する予測を逆転させました。しかし、これはIV-JAPANにとっては朗報です。なぜならIV-JAPANが注力してきた分野は生成AIによって影響を受けにくい職種なため、今訓練しているラオスの若者たちが身に着けたスキルは今後も変わらず必要とされるからです。これからもラオスの若者が身に付けた技能によって貧困を脱せるよう、支援してまいります。
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