高校生によるラオス訪問

皆様、初めまして、副代表の息子で高校二年生の河島光成です。

今回、人生で三度目となるラオス訪問をしてきました。僕はラオスの魅力や現状を知ることを目的に訪問しました。IV-JAPANの職員の方々やラオス人日本語ガイド、NPOのテラ・ルネッサンスの職員の方々の協力のもと経験したこと、感じたことなどをラオスの現状や魅力を含めて話していきたいと思います。

8月3日から8月11日の9日間ラオスに滞在しました。 3日から6日はヴィエンチャン、6日から8日はルアンパバーン、8日から10日はシェンクワーンを訪ね、10日から11日はヴィエンチャンに戻ってきました。1日目と2日目のヴィエンチャン旅はパトゥーサイやタートルアンなどの観光地に行きました。3日目はIV-JAPANの職員の方に同行してもらい、ナーサイトンのIVが開設した職業訓練校(介護ホスピタリティ・縫製・美容・調理・木工)、IV卒業生が経営している縫製店や美容室を見学しました他にも、障がい者の就労支援をしているNGOのADDPが運営する“みんなのカフェ”に行きました。職業訓練校はどれも想像していたものより本格的で生徒たちの技術にも感心しました。特に木工の訓練校での家具の作品はどれもとても美しく感心しました。IV卒業生の縫製店は、チャイナタウンの近くにあり繁盛しているとのことでした。美容室は内装がとてもきれいで、お客さんも多く来ているとのことでした。介護ホスピタリティの施設では職員の方々に介護のデモンストレーションを見せてもらい、ラオスの魅力・改善してほしいところを聞くことができました。“みんなのカフェ”ではお土産として好評のクッキーがありました。

美しい木工家具は強度にも優れています
今年度のプロジェクトに向けて購入した介護訓練用人体模型
卒業生ブンの美容室
卒業生の開業したお店は繁盛でお忙し!

4日目のルアンパバーンの旅はタート・クワーンシーの滝やプーシーの丘からメコン川の夕日を観光しました。5日目はラオス人日本語ガイドの自宅でモン族の生活体験、セーオ村の農家の生活の様子の見学をしました。モン族の生活体験では生きた鶏を絞めて羽をむしり内臓を取り調理することを体験しました。生き物のありがたさを知ることができた貴重な経験となりました。セーオ村の農家の生活はそこに行くまでの道の過酷さやバナナの皮を様々な用途で使うなど“あるものを無駄なく使う”という考えを知ることができました。

命の重さを改めて学びました
ラオスの温かい人々との交流が印象的に残っています

6日目のシェンクワーンの旅の夜にはテラ・ルネッサンスの職員の方々と食事をしました。お互いの趣味のことやラオス旅のことなど様々なことを話すことができて、とても楽しかったです。7日目と8日目はムアンカム、ムアンクーン、ジャール平原、テラ・ルネッサンスのオフィス、不発弾の被害を受けた方々の自宅などを訪問しました。

IV-JAPANの職員の方とも交流しました!
ムアンクーン村の廃墟になった寺院に残る仏像

感じたこと 

  1. お土産となるような生産物が少ない(みんなのカフェで売っていた竹の編み物の箱が外装のクッキーはよかった)
  2. 学校の施設・道路の整備が不十分
  3. サービス業の接客について英語が話せない人が多い
  4. 貴重な世界遺産や魅力的な観光スポットがあるのに観光客が行きやすい環境が整っていない(特にシェンクワーンのピウ洞窟、ムアンクーン、ジャール平原などの戦争遺構)
  5. 外国語で人と話す楽しさ

このようにラオスを実際に訪問したことで様々なことを感じることができ、そこで知ることができたラオスの現状や魅力を身近な友達や知り合いに教えていき、少しでもラオスのことについて知る人が増えていけばいいなと考えました。また、今回の訪問で様々な人々と出会いお話しすることができて、英語で人と話すことの楽しさを知ったと同時に現地の方の母国語で会話することができたらどれだけ楽しいのだろうかと考えました。これからは、ラオスの現状や魅力を周りに広めることや様々な語学の学習をしていきたいと思います。

写真中央にある竹で編んだ外装箱のクッキー、ラオスの人気お土産になるかも!?
現地の生活を視察し、刺激を受けました