IV-JAPAN第21回スタディーツアー報告 ②ナーサイトン、ルアンパバーン編
理事の斎藤です。
2024年2月19日~25日の日程で7年ぶりにスタディーツアーが再開。①ビエンチャン編はIV-JAPANの4月のブログで報告済みですので是非そちらをご覧ください。
2月21日(ツアー3日目)昼過ぎタソモ小学校の子ども達に見送られてナーサイトンの職業訓練校に向かう。所要時間は車で約1時間。
IV-JAPANの訓練校は国有地に建設、完成後に現地の県や政府に譲渡する事になっています。ナーサイトンの調理、理美容、縫製職業訓練校は2011年県に譲渡。現在の運営は県ですがIVが今でも奨学金を支給しています。職業訓練校では初級コースが始まっていたが生徒数はここでも定員割れ、若者の海外流出の影響です。隣接するホスピタリティ、介護訓練所は2019年県に譲渡済みですが、建物は現在もIVが使用中です。1階の会議室で遅めのランチ。調理コースのトレーナーに依頼したラオス料理は美味でした。食後は冨永代表がパワーポイントを使ってIVの事業説明と現在の問題点を提示してワークショップ。参加者はラオスで事業を継続する事の大変さを認識された様です
ビエンチャン最後の夕食は、代表がお勧めの野菜たっぷりラオス&ベトナムの鍋料理。お世話係に理美容コースの卒業生のブン親子が来てくれました。彼女は幼い子ども二人を抱えて学んだ苦学生で、卒業後は訓練校のトレーナーをしながら土日昼夜働き美容室を開業。今では絹織物やアクセサリーの販売も手掛けビエンチャンで人気の美容室とか。ホテルに帰る途中ブンの店に立ち寄りました。
2月22日(ツアー4日目)午前の便でルアンパバーンへ移動。ルアンパバーンは1995年世界遺産登録以来、年間を通して旅行者が多いようです。長年付き合いのあるガイドのイエン夫妻が迎えに来て下さいました。滞在中はご主人の車で移動します。最初の観光は国立博物館へ。王宮だった建物を利用して、王朝時代の歴史を展示した博物館。絢爛豪華なルアンパバーン王国の繁栄をしのばせてくれます。夕食はガイドの家で一緒にモン族の料理を作り、家族と一緒に食事をしました。モン族の料理は野菜中心で、味付けに香辛料はほとんど使わずシンプルです。イエンのお母さんが庭で飼っていたニワトリ3羽を茹でてくれていました。料理もラオビアも美味しく、和やかな夕食会でした。
2月23日(ツアー5日目)托鉢体験と観光
早朝ガイドの案内で指定の場所へ、5時半ごろから托鉢が始まりました。
暗がりの中、お坊さんの足音が近づいて来ると身が引き締まりました。托鉢後は朝市へ。最近は海外からの旅行者が増えたので品ぞろえも多く、お土産用のパック詰めもありました。なにより市場全体が清潔になっていました。
ホテルに戻り朝食後は観光に。ルアンパバーンで最も格式の高いワット・シェントーンへ行きました。本堂は優雅で大胆に湾曲した屋根が特徴。お参り後は近くの船着場からチャーター船でメコン川を25㎞上りパークウー洞窟へ。洞窟の1つには4000体以上の仏像が置かれています。対岸にある酒の村、織物の村、紙すきの村を経由して街の中心地に帰り夕食までフリータイム。元気な人はプーシーの丘に登り日没を見て、他の人はナイトマーケットへ行きました。以前のナイトマーケットは、裸電球の下で子どもの世話をしながら売り物の刺繍をするお母さん達を大勢見かけましたが、最近は皆無。販売する人も若くなり輸入品の派手な機械織りが目立ちます。ラオスらしさが無くなり少し残念でした。
2月24日(ツアー6日目)最後の観光
市内から32キロ先のタート・クアンシーの滝へ。流れ落ちる水が綺麗で、下流では海外からの旅行者が大勢水遊びを楽しんでいました。昼過ぎにホテルに戻りチェックアウト。メコン川岸のレストランで、残ったキープを使って最後のランチでした。夕刻ルアンパバーン空港発ハノイ経由で帰国の途につきました。
2月25日(ツアー7日目)最終日。午前7時成田空港に全員無事到着。
参加者全員が日中の気温35度超えにも耐え、全過程を最高のチームワークで乗りきった楽しいツアーでした。参加者の皆様には今回のスタディーツアーを通してラオス事情やIVの国際協力についての理解を深めて頂いたと思います。今後も今まで同様に国内活動の理解と協力をお願いしました。
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