もう一つのボランティア

副代表の河島です。

 観測史上2番目に早い満開となった東京の桜。このブログを読むころには、4年ぶりに飲食を伴う花見が解禁となった公園で、桜を楽しまれている方も多いのではないでしょうか。少しずつ以前の生活に戻りつつあることを嬉しく思います。

今回は、花見でも親しまれている身近な公園を舞台に、私がIV‐JAPANの活動以外に行っている、もう一つのボランティア「おそとカフェ」についてお話ししたいと思います。

おそとカフェとは、身近な公園を活用して、屋外に子どもの遊び場や親子が地域住民や学生など様々な人や世代と交流する場をつくり、人と人とのつながりを豊かにすることで地域コミュニティを活性化させ地域づくりにつなげることをコンセプトに、行政(板橋区)と大学(東京家政大学)が連携して平成24年度に立ち上げた地域活性化・多世代交流事業です。具体的には、①カフェ、②焚き火、③外遊び、④特別企画を公園で行うことで、コンセプトを実現しようとする試みです。

最初の3年間(平成24~26年度)は試行錯誤しながらプログラムを確立し、次の3年間(平成27~29年度)は開催する公園を変えて地域連携・協働の仕組みづくりを行いました。ちなみに私は、立ち上げ5年目の平成28年度から参加しています。

おそとカフェは行政と大学という公的機関が立ち上げたものですが、立ち上げ当初から最終的には地元の方々が主体となって運営してもらい、地域に根差した継続的な活動にしていきたいと考えられていました。そのため検討を重ね、平成30年度からは行政が抜け、地域住民や賛同者を運営主体とする「おそとカフェ赤塚実行委員会」を立ち上げることができました。

現在の公園(板橋区立赤塚新町公園)で始めて早5年、その間、コロナ禍による活動中止や規模縮小、おそとカフェなのに飲食できるカフェの中止等、課題は常に発生しましたが、その都度、みんなで知恵を出し合って乗り切ってきました。

今では参加する大学も増えるとともに、地元の小中学生で構成されるプレーリーダーやプロカメラマン、プロ演奏家等もボランティアで参加してくれるようになりました。

2月23日に開催した冬のおそとカフェでは、①今回から復活したカフェコーナー、②参加するともらえるマシュマロを炭火で焼いて食べられる輪投げdeマシュマロ、③火吹き竹を作ってファイアースターターの火花で着火する火熾し体験、④自家製コットンでストラップを作るコットンワークショップ、⑤災害時に役立つランタンを作る防災ワークショップ、⑥樹木医が公園樹木を解説する樹木探検ツアー、⑦秘密基地が作れる段ボール遊び、⑧プロカメラマンに素敵な1枚を撮ってもらえるファミリーフォト撮影、⑨公園内に仕掛けられた様々なトラップをクリアする忍者修行、⑩学生手作りのパネルシアター、⑪子どもからお年寄りまで楽しめる昆虫太極拳、⑫現役保育士やプロデビューした地元主婦バンドによるライブステージ、⑬コマやケン玉などの今昔遊び、⑭アフリカ・ルワンダの子どもたちが撮った写真に絵を描いて完成させるラクガキアートなどなど、盛りだくさんのメニューを約50名のスタッフで対応し、約150名の一般参加者の方々に楽しんでいただきました。ちなみに私は火熾し隊長です!

年に4回、春夏秋冬に開催する「おそとカフェ」。準備から当日の対応、片付けまで、大変な手間暇がかかりますが、地域を良くしたいという熱い思いを持った方々が集まり楽しんでいるボランティア活動です。

次回は5月21日(日)に春のおそとカフェを予定しているので、ご興味ある方は板橋区立赤塚新町公園へお越しください。きっと新しい発見がありますよ!