ドイツ留学を通じて感じた日本での学生生活との違い
こんにちは。監事の河島一成です。
今回は、前回私が寄稿した記事(2022/12/16の「ドイツ留学を通じて感じた日本での生活との違い」)に続き、私が学生時代に行ったドイツ留学(2017/9〜2018/7)に関してお話します。今回はドイツ留学を通じて感じたドイツと日本の学生生活の違いです。
- ドイツ留学について
私は大学4年生の夏から10ヶ月間(2学期)ドイツのブレーメン大学という総合大学へ交換留学をしました。現地では、ドイツ語の勉強はもちろん、交換留学のため(語学留学ではないため)、自分の専攻科目である物理学の授業なども履修しました。ただし、ドイツ語は初級者であるため、専攻科目の授業は英語で履修しました。
今回は留学期間10ヶ月の中で感じた日本での学生生活との違いをご紹介します。
- ドイツと日本の学生生活での大きな違いは「在学期間」
ドイツと日本での学生生活の違いはいくつもありますが、一番大きな違いは在学期間だと感じました。文部科学省のwebサイトでも紹介されている通り、大学を卒業するまでの在学期間は日本と比べて長いです。
“通常,大学で4年半,高等専門学校で4年以下とされているが,これを超えて在学する者が多い。” ― 文部科学省 “4.ドイツの学校系統図”より
出典:https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shougai/015/siryo/attach/1374965.htm - なぜ在学期間が日本と比べて長いのか?
ドイツの在学期間が長いのは、在学中にインターンシップや就業しているからだと留学の経験を通じて考えています。ドイツでは卒業のためにインターンシップを行うことが求められていることが多いようです。しかもそのインターンシップとは、日本で就職活動の際に行う、2~3日の短期間のものではなく(個人的に、これはインターンシップではなく、職場見学or職業体験と考えています)、フルタイムで行うものです。そのため、学生といえど、1人と社員として仕事をしていくことになります。しかも賃金をもらえるケースは僅かで、多くの場合はその就業体験が報酬となっています。
私はこのことから、大学での学生生活を一度中断して、就業するドイツの学生がいることもなんら不思議な流れではないのかと思います。 - まとめ
ドイツにおける日本よりも長い在学期間は、大学で出会う人々の多様性を産んでいると私は感じました。長期のインターンシップや就業経験を経てから、大学での授業に戻ってきた学生たちはより具体的な問題意識や学習の目的を持っているため、彼らと共にグループワークをする授業などは特に刺激的でした。
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