さいたま市国際NGOネットワーク」をご紹介します。

 理事の利根川恵子です。

 さいたま市国際NGOネットワークは、さいたま市を中心に活動する国際交流、国際協力を目的とした団体、個人の集まりです。さいたま市民と多国籍市民の交流を通して相互の理解を深め、ともに地球市民として平和・共存の多文化共生社会の実現に貢献することを目的として結成されました。2019年、さいたま市が「誰もが住んでいることを誇りに思える都市」をスローガンに掲げ、SDGs未来都市に認定されたことを受け、現在は多文化共生の実現に加え、SDGsの達成にも積極的に取り組んでおります。例えば、「さいたま市CS・SDGsパートナーズ」として登録し、さいたま市内の企業、NGO、教育機関等とも協働しています。現在の会員数は9団体と少ないですが、それぞれの団体の関係者を合わせると、相当の数になります。私はIV-JAPANを代表して役員を務めておりますが、今年度は代表をさせていただいております。(ウェブサイト: https://saitamacityngo.org)

 さいたま市国際NGOネットワークが主催する最大のイベントは、「わくわくグローバル・フェスタ」です。2020年、2021年と2年間、コロナ禍で中止となりましたが、今年はハイブリッドで実施することができました。過去2年間の思いも込めて、主に市内で活動する3団体(大宮アルディージャ、さいたまヨーロッパ野菜研究会、公益財団法人埼玉YMCA)にSDGsへのかかわりについて発表していただきました。市民に、グローバルシチズンとして多文化共生社会の実現にいかに貢献できるかを考える機会を提供し、自発的かつ継続的な活動を促進することが目的です。

 大宮アルディージャは、サッカーのみならず、地域清掃、出前授業、サッカークリニック等地域のために様々な活動をしています。ヨーロッパ野菜研究会は、めずらしいヨーロッパ産の野菜を栽培・販売することで、儲かる農業、地産地消、有機栽培などを実践し、SDGsに貢献しているとのご報告でした。最後は財団法人埼玉YMCAの企業の支援で行うプログラミング教室の紹介がありました。発表内容が多岐にわたっていたので、興味・関心の異なる参加者にも何か自分に当てはめて考える機会となったのではと思います。なお、発表の前の団体会員紹介で、IV-JAPANの活動も紹介されております。

 主催者としては内容の濃いイベントと自負しつつも、参加者は60名程度で、決して多いとは言えません。しかし、農業高校に在学する高校生がヨーロッパ野菜研究会とつながったり、イベントを企画している他の団体が発表団体と連携してさらなる企画を提案したりと、動けば必ず何かリアクションが生まれます。国内事業担当理事としては、このようなポジティブな反応を信じて、今年もIV-JAPANの認知度を高め、少しでも多くの人が我々の活動の担い手になりたいと思うようなイベントを企画していきたいと思います。

 みなさま、今年度の「わくわくグローバル・フェスタ」に是非ご参加ください。