家具作りのトレーニングを行いました!!

プロジェクトマネジャーの田澤克之です。

現在、IV-JAPANでは、JICA草の根技術協力事業「ラオス木工職業教育校におけるトレーナーの技能向上プロジェクト」を実施中です。このプロジェクトでは、カウンターパートのラオス職業開発機関(以下、VEDI)と協力して、ラオスの職業教育校の教員・学生への家具製作指導、Youtubeへの家具製作動画のアップロードなどの活動を行っています。

 1月31日から2月4日の5日間、VEDIにて、地方の木工科教員が参加して、クッション椅子を製作するトレーニングを実施しました。これまでのトレーニングは、日本人の木工専門家が家具製作指導を行っていましたが、今回は、VEDIの木工科教員であるチャンタチョン先生が家具製作指導を行いました。チャンタチョン先生は、コア木工科教員研修で学んだクッション椅子の製作方法、スケッチアップという3Dデザインソフトを用いた家具図面の作成など、コア木工科教員研修の成果をしっかり参加者たちに伝えていました。

 参加者は、ポンサリ県、ボケオ県、ビエンチャン県、ボリカムサイ県、サラワン県の職業教育校の木工科教員でした。ポンサリ県とサラワン県の木工科教員は、2年前に実施した10週間の家具作りのトレーニングにも参加しましたが、若手教員であり追加でトレーニングが必要ということで、今回の研修に参加しました。ボケオ県、ビエンチャン県、ボリカムサイの木工科教員は、IV-JAPANとVEDIの実施するトレーニングに初めて参加しました。

 過去にIV-JAPANとVEDIのトレーニングに参加した2人の参加者は、トレーニングの厳しさを知っていましたが、これまで参加したことのない3人の参加者は、トレーニングの厳しさを最初は全く知りませんでした。(それでも、日本人木工インストラクターに比べると、チャンタチョン先生、当会の木工トレーナーのエイプはかなり優しいですが、、、)

 そのため、家具製作の一番最初の過程である手押し鉋盤を使って、部材を直角にするところから、チャンタチョン先生とエイプから「直角になっていない!!」とやり直しが命じられました。

 それからもすべての過程で、できるだけ簡単な方法(雑な方法)を取ろうとする場面が要所々々で見られました。そのたびに、参加者たちに、やり直しが命じられました。ときには、面白くなさそうな顔をして、不貞腐れながらやり直しをしているような場面も見られました。

 ときには和気あいあいな雰囲気で、ときには少し緊張感が漂う雰囲気の中で家具作りを進めていきました。

 しかし、最後に完成した椅子を見たときには、全員の顔に笑顔を溢れると共に、やりきったという表情が見て取れました。研修後の反省会では、全員が「丁寧な精巧な家具作りを学べてよかった」「学校に戻っても、このような家具作りを指導したい」と感想を述べていました。

 自分で言うのもなんですが、このトレーニングは指導したチャンタチョン先生、参加した地方の県の木工科教員共に満足度の高く、良くできたトレーニングだったなと思っています。その一番の要因は、事前にしっかり準備したことにあります。このトレーニングの前に、チャンタチョン先生とエイプ、私などで、2回クッション椅子の試作を行い、そのたびにデザインや製作方法を見直しました。しっかり事前準備ができたおかげで、スムーズに良いデザインの家具を製作することができました。

 実は、新型コロナの影響が比較的落ち着いていた時期だったので、なんとかこの研修を実施することができましたが、実施できない可能性も大いにありました。そこで、オンラインで研修できるように、クッション椅子の家具製作動画を製作し、Youtubeにアップしました。ご覧になっていただければ幸いです。

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