第20回ラオス・ハンディクラフト・フェスティバル

 代表理事の冨永幸子です。

 今年で20回目となるラオス手工芸品祭りですが、毎年11月1日の「ラオス・クラフト・デー」を中心に1週間開催されてきました。ラオス全国18都県から地元の手工芸品が展示・即売される、国内最大の手工芸品祭りです。各種絹織物はじめ、ウドㇺサイの綿織物、セコンのKrieng族の草木染の綿製品、ルアンパバンの手すき和紙や漆の籠、竹細工等々、普段現地に行かないと手に入らない製品がたくさん展示され、実演もあります。

 値段はピンからキリですが、絹の手織りシン地(伝統巻きスカート)でいいものは$500(約55,000円)もしていて、ちょっと手が出ませんが、ラオス人は花嫁衣裳や結婚式用に買う人も見かけます。

 縫製コースの訓練生をスタディツアーで連れて行ったことがありますが、デザインの美しさや手織りのすばらしさにびっくりしていました。

 毎晩ファッションショウが行われますが、ラオスはラオ族をはじめ少数民族が49族もあり、それぞれが特徴のある民族衣装のファッションショウはカラフルで独自の伝統デザインの中にも、現代風デザインも取り入れ観客を飽きさせません。

 私も第1回から参加し、毎年日本文化紹介で着物を着て出演しました。(写真)因みに日本髪のカツラは浅草で宴会用を1万円で購入しました。出演直前に携帯電話が鳴り、受話器を耳に受けたため、カツラが斜めになったのに気が付かず出演しました。(笑)

 今年は4月21日から続いているロックダウンのため、10月30日から11月7日までオンラインの展示即売には全国から約100店舗が参加しました。

 開会式やワークショップは、20人が対面で、他の参加者はオンラインで参加しました。下記は今年度の日程です。

10月18日(月)「展示に成功する最初のステップ」

10月21日(木)「オンライン販売とは」

11月1日(月)開会式

11月2日(火)「マネージメントの基本、会計システム」

11月3日(水)「斬新で自然に優しい製品とは」「SMEや携帯を使ったデジタル・マーケテイング」

11月5日(金)「若い世代に魅力的なラオス伝統製品の創造」

 コロナ過の中、ラオスのデパートであるタラートサオ(市場)や他の店舗も閉店を余儀なくされ、現地への買い付けも制限され、どうしたらこの苦境を乗り越えられるか、主催者の「ラオス・ハンディクラフト協会」では理事会や実行委員会を何度も開催して準備してきました。来年は対面で以前のように全国の製品が一堂に会する機会が来ることを願っています。 

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