2年ぶりに少額資金貸付制度(マイクロ・ファイナンス・ローン)を貸し付け

 しばらく申し込みがなかった当会独自の夢屋少額資金貸付制度(以下、MF)ですが、2020年12月に6名の申し込みがありました。そもそも当会のMFは富山県の夢屋さんからいただいた資金を基に木工、縫製、料理、理美容の職業訓練上級コースの卒業者で起業をする卒業生に少額の500万kip(5万円程度の起業資金を貸し付けて2年間かけて少しずつ返済してもらう、というシステムです。対象とするのは起業に必要な機械の購入費など。例えば縫製ならミシン、料理なら調理機器、理美容なら理美容道具、木工なら工作機械などです。2年前には木工の起業者が木工機械を購入する資金として借り、きちんと返済されました。今回、久しぶりに申請があり、貸し付け条件を改めて検討し、貸付金は500万kip(木工は1000万kip)まで、返済期間は2年間、据え置き期間は最初の3カ月、金利4%に設定しました。例えば500万kipを1月から借りた場合、据え置き期間3カ月を過ぎた4月から毎月25万kipを返金し、20カ月で元本を返済。最後の24カ月目に金利分の20万kipを返済する、というものです。

 申し込みがあったのはいずれも縫製の卒業生でした。値が張りますが、端縫いの始末等にプロには必須なロックミシンなどの購入費に充てたい、というもの。希望者全員から身上書と起業資金計画表を提出してもらい、審査員は起業に成功した元縫製トレーナー、IV-Japanの元職員、現職員、それに職業訓練所上級コース長にお願いして本当に起業できるのか、返済できるのかを本人に面接して聞いていただきました。その結果、審査員全員が北部ルアンナムター県出身の女性を推挙。もう2人、チャンパサック県出身者とビエンチャン県出身者も甲乙つけがたい、というので今回は3名にMFを支給することとしました。返済は地方にも支店がある銀行を利用して行います。また、時々はfacebookに現況をアップしてもらい、ビジネスの進捗をチェックします。その写真、記事が皆さんとシェアできるといいなと思っています。

面接の様子。希望者は左から2人目。彼女は貸し付け対象者となりました。