ホスピタリティ人材を育成します!!
今回は日本NGO連携無償資金協力と山の民奨学金を組み合わせて行っている人材育成についてご紹介いたします。
残念ながら現在のラオスは人の出入りが厳しく制限されていますが、観光は国の大きな成長産業です。このブログを読んでいる方は訪れたことがあると思いますが、ルアンプラバンの街並み、ワットプーの幻想的な寺院跡、ボロベン高原に転がる奇妙な壺などのほかにもラオスには魅力的な観光資源がたくさんあります。でも地方に行くとホテルやゲストハウスの接客がいまいちでちょっぴり残念、という点があることも事実です。そこでIV-Japanはこれまで培ってきた人材育成のノウハウを活かし上記無償資金協力とドナーの皆様からいただいた山の民奨学金を組み合わせ、2019~21年の3年間で主に地方のホテルやゲストハウスなどの従業員の養成研修を行っています。
初年度の2019年には研修棟をビエンチャン郊外に建設し、そこにはホテルの部屋を模した訓練用の部屋(3室)や講習室、調理室などがあります。2年目の今年は3月に初代研修生18名が集まり、さあこれから研修だ!というときに新型コロナウィルスの感染拡大防止のために学校などの教育機関の閉鎖が政府から命じられ、集まった研修生もそれぞれの村に一時帰郷となりました。また、日本人スタッフも日本に一時退避となり今もラオスに戻れずにいます。幸いなことにラオスでは感染が広がらず、新学期となる9月から学校も再開されるのでそれに合わせて研修を再開することにしました。結婚や親の病気で3名が保留となり再集結するのは15名。9月7日から研修がスタートします。研修生全員に山の民奨学金を支給し、それで食費などを賄ってもらい勉強に専念できる環境を整えております。11月までの3カ月間はホテル従業員として必要なベッドメイキングや部屋の掃除の仕方、朝食作りなどを学びます。コーチはラオ・プラザホテルに勤めるハウスキーピング責任者を3カ月間お借りすることができました。もちろん新型コロナウィルスの感染防止のための特別講習も組み込みます。また、研修生やコーチともに毎日の検温、マスクの着用、手洗いなどを徹底して関係者の安全を第一に実施いたします。12月から2月までの3カ月間は、ホテルやゲストハウスに来られたお年寄りや体が不自由な方の介助ができるように介護分野の研修を行う予定です。1期生の研修期間は半年、これを4期にわたって実施しますので折に触れて研修の様子をご報告したいと考えております。
投稿者プロフィール
最新の投稿
- NEWS2024.12.02生成AIが労働市場に与える影響
- NEWS2024.10.18在日外国人支援交流会を開催します!
- 幸子のラオス便り2024.09.25IV-NEWS51号が発行されました!
- NEWS2024.08.21高校生によるラオス訪問