職業訓練センター上級コースの卒業制作発表会!(前編)

さばーいでぃ!インターンの光成です。

来る4月はラオス正月!ラオスでは一年の節目の大事な時期です。IV-JAPANでは、上級コースの卒業制作コンテストを行いました。この日は朝から、二つのOJT(On the Job Training : 実地訓練)ショップから生徒が集まり、机をセットしたり化粧をしたりとわいわい準備をしていました。今回は、そんな卒業制作コンテストの様子を二回に分けてお届けします。

コンテストは以下の流れで行われました!
・調理コースの決勝戦
・縫製コースファッションショー&コンテスト
・美容コース決勝戦 メイク対決
・スモール ビジネス マネジメント コンテスト
今回は、調理と縫製のコンテストの様子を、写真を交えて紹介したいと思います。

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まずは調理コースの決勝戦。調理コースは、先日の予選でOJT1,2それぞれから一人ずつ優秀な生徒が選ばれ、決勝戦では牛肉のラープ(牛ひき肉とミントの混ぜたもの)と巻きずしで戦いました!制限時間は30分。スピードや見た目、味、衛生管理など、あらゆる点を審査されます。

真剣に作業をする二人。まずは巻きずしからスタート。てきぱきと用意を進めていきます。
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左がOJT1の生徒が作った料理、右がOJT2の生徒が作った料理です。
どちらもおいしそう…というか、本当においしかったです。実は審査員ではないのに、コンテストのあと、こっそり試食させてもらいました(笑) OJT1のラープは少し生っぽく(ラオス人は生肉のラープが好きなのです)、ライムの聞いたさわやかな味。一方、OJT2のラープは乾煎りしたもち米がほろ苦くアクセントになっていて、しっかりした味付けでした。
甲乙つけがたく、審査員の皆さんも「どちらもおいしい…」と言っていました。しかしこれはコンテストなので、どうにか点数をつけなければいけません。

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(試食する審査員の皆さん)

今回、この難しい戦いを制したのは…OJT2のパーン!!どちらも味付けはばっちりでしたが、おそらくきれいな盛り付けと、スピードの速さが勝利の決め手だったのではないでしょうか。お客さんの多いOJT2でいつも忙しそうに仕事をしていたパーン。日ごろの練習のたまものですね。おめでとう!

そのあとは縫製コースの生徒によるファッションショー。デザインも実際の縫製も、すべて生徒自身の手で行われました。午前中、必死にウォーキングの練習をしていたおかげか、みんなスムーズに歩けていました(笑)
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どれも手の込んだ素敵なデザインでした。体のラインに沿ったブラウスとラオス伝統巻きスカートのシンの組み合わせは、ラオスで最も多い洋服のオーダーだと思います。そんなブラウスとシンを、ここまできれいに作れるのだから、みんな卒業後も活躍してくれることでしょう。
今回、栄えある1位をとったのは、タイデーン族をイメージしたデザインで目立っていたウィライウォン(左写真)。2位には、上品で女性らしいブラウスのトゥイが入賞しました(右写真)。二人とも、技術ももちろんながら、デザインが素晴らしいですね。おめでとう!

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(自分でデザイン・仕立てた作品を身につけた、縫製コース卒業生勢ぞろい。)

調理も縫製も、初級から約1年間、全員が努力してきたことがよくわかるコンテストとなりました。みんな、お疲れさま!職業訓練校で学んできた知識・技術・経験を生かして、就業に生かしてほしいと思います。生徒たちの卒業後の活躍を期待しています。

さて、次回は後半部分の美容とビジネスプランコンテストの様子をお届けします! 乞うご期待!!