フルーツカービング

さばいでぃー!インターンの光成です。
今回は私が職業訓練校に来てびっくりした「フルーツカービング」についてご紹介します!!

まずフルーツカービングについて大まかに説明すると、野菜やフルーツの飾り切りのことです。人参をお花の形にしたり、スイカにきれいなひし模様をつけたり…。そして、カービングしたお野菜やフルーツは、料理に添えたり、パーティでフルーツを出すときに使います。かつてタイの王宮で始まった伝統技術だそうです。
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たとえば、このキュウリのかご、普通は中に唐辛子を入れるそうです。唐辛子は、先っぽに切り込みを入れ、水にさらすと、切込みから先が広がり、真っ赤な花のように見えるので、花籠のようになるとか。「パーティの時は、これを料理に添えるときれいだよ~!」とのこと。これなら家でもまねできそうですよね。

さて、このフルーツカービング、職業訓練校では、初級(ラオス料理)コースで教えています。実はわたしは、フルーツカービングの授業を少し覗いたことがあったのですが、写真を撮り忘れてしまいました…すごくきれいだったのに残念…。

と、思っていたのですが、ある夕方、寮で中級の生徒にフルーツカービングの練習に誘われたのです!せっかくなので、わたしも挑戦させてもらいました!

こちらがそのときの、カボチャから彫った葉と花です。
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(左写真)左真ん中が私の彫った葉です。生徒が作った葉にくらべ、周りギザギザが浅いですね…。難しい!
(右写真)左が生徒の、右は私が彫った花です。花弁がおもいのほか難しく、生徒が修正してくれたのですが、葉っぱはあまりに下手すぎて修正不可能だったので、削り取ってしまいました(笑)

最初は、生徒がサクサクと彫っていくのを見て、「ふーん、わりと簡単そうだなあ」と思っていたのですが、これがやっぱり難しい…。そもそも、生徒がしているナイフの持ち方からしてよくわかりません。私は小学校の調理実習で、「包丁は外に向けて切ってはいけない」と習ったのですが、ラオスの人は皮をむいたり彫ったりするとき、ナイフを外に向かって動かすのです!もともと料理が得意じゃないのに、ナイフの使い方まで違うので、全く慣れないまま、カボチャ終了。

それから約1週間後、ふたたびフルーツカービングの練習をすると聞き、加わらせてもらいました。今回はキュウリから葉っぱを彫ったのですが…
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左二つは生徒の彫った葉で、一番右が私の彫った葉です。
キュウリは柔らかく、そのうえ皮と中身で色が違うので、彫りやすかったです。「さきにこっちから練習したかった!!」と思いました(笑)

しかし、一見、よく彫れたように見えますが…

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左が私が彫った葉、右が生徒の彫った葉です。遠目では、緑が濃い、私の葉っぱもそんなに悪くないんじゃない?!と思っていましたが、近づけてみると、生徒が作った葉の先のほうがなめらかに彫れてますよね!私のものは側面がガタガタしていて、何度も修正を加えたのがばれてしまいます…。

こうやって技術面からみると、改めて訓練を受けている生徒たちはすごいなあ、と思います。
それも、こうやって授業以外でも自分たちで練習している成果なのでしょう。ある生徒は、私がフルーツカービングで苦戦していると、「私も最初は全然できなかったけど、何度も何度もやれば上手になるよ。だから、練習したいときはいつでも誘ってね」と言ってくれました。
設備の整ってない寮では、授業の復習はなかなかできません。しかし、このように、自分でできる練習を積み重ねて頑張っている生徒たちの姿を見て、私も今自分にできることをもっと頑張ろう!と思いました。これからも生徒たちにはたくさん練習し、どんどん上達していってもらいたいと思います。

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(きゅうり、かぼちゃ、トマトでカービング)