タイ専門家によるマッサージトレーニング

さばいでぃー!インターンの光成です。
2/9~13の5日間、マッサージの先生を招待して、美容コース・トレーナーと数人の生徒がマッサージの勉強をしていた様子をお届けします!

今回マッサージを教えてくださってたのはラッティヤー先生。ウドンタニ技術短期大学の先生で、つまりマッサージ師というだけでなく、ベテラン講師でもあるのです!ウドンタニはヴィエンチャンから車で3時間程度のタイ東北地方の県で、タイから国境を越えて、マッサージの授業をしに来てくれました。元気で明るく、とてもおちゃめな先生です。わたしが授業の様子を写真に撮ろうとしたら、なぜか「撮ってあげる!!」と言って、わたしの写真を撮ってくれました…(笑)そんなサービス精神旺盛な先生の授業だけあって、隣のオフィスまで響くほど、みんな楽しそうに笑いながら わきあいあいと練習していました。
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(楽しそうな練習風景)

マッサージは足裏から始め、全身に行います。足裏から始めるのは、そこにエネルギーの通り道がたくさんあるからだそうです。タイ式マッサージでは、指圧マッサージによる血行促進だけではなく、体を曲げたりのばしたりして、全身の筋肉をほぐしていきます。また、リズムよくカウントしながら練習しているのですが、そのリズムはリラックスしているときの呼吸のリズムに近く、なんだかヨガのレッスンを見ているような感じがします。気持ちよさそう~!
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(足の指圧マッサージ中)

もちろん、テクニックだけでなく、理論も学びます。
筋肉のつき方や骨の位置を確認し、ここを押すと気持ちいい、ここは押すと痛い、といったことも勉強します。
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(ストレッチのようなマッサージ)

しかも、この先生のすごいところは、技術だけでなく、その教え方にもあります。マッサージの練習は、ペアになって交互に行います。「いち、に、さん、し、ご 持ち上げて」「親指~人差し指~」などと口に出しながら実際にマッサージするので、マッサージする人はそのやり方を早く覚えることができます。また、マッサージをされている方も教科書を見ながらそれを体感し、どんな効果があるのか、どこをどれくらいの強さでマッサージすればいいのかを確認し。また、毎日同じマッサージを繰り返し練習するので、復習の効果があります。
ラオスの学校では、「先生が黒板に書いたものを、そのまま生徒がノートに写す」「テストはその内容を丸暗記するだけ」ということが多いです。そういった教育を受けてきた先生たちは、生徒にまた同じように教えてしまいます。たしかに、まずは理論を覚えるということも大切だと思います。しかし、実践と復習が欠けているように感じます。そのため、トレーナーにとっては、マッサージのテクニックだけでなく、「教え方」を学ぶいい機会になったのではないかと思います。
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(先生の話を真剣に聞く生徒)

訓練の様子の動画もこちらからごらんいただけます

OJT(上級コース訓練生による実地訓練ショップ)は来年にIV-JAPANの手を離れ、ラオス政府にハンドオーバーされます。今回のマッサージのレッスンを受けて、生徒たちだけでなく、トレーナーたちにも色々なことを学び取ってもらえればいいなと思います。ラッティヤ先生、ありがとうございました!
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