木工プロジェクト落成式

さばいでぃー!インターン生の光成です。今回は、12月5日に行われた、木工職業訓練事業の落成式の様子をお届けします。
当会の支援する職業訓練木工分野の事務所と工房は、市内から約8km地点にあるので、通称「キロメーター8」と呼ばれています。この木工分野の職業訓練は、以前から2週間~1ヶ月程度等の単発講座として開かれていましたが、2014年3月末より、JICAの「草の根技術協力(地域経済活性化特別枠)として、常設コースが始まりました。初級コース3ヶ月、中級コース3ヶ月、上級コース4ヶ月としてカリキュラムを整備して木工分野訓練コースの運営・管理システムを確立させ、3年後にはラオス政府に当事業を引き継ぐことになっています。
私が普段仕事をしている事務所の1階にあるOJT2(上級コースの訓練生が実地訓練を行っている店舗) は美容・調理・縫製コースがあり、女子訓練生が多く、店も清潔でかわいらしいですが、木工分野は男職場!!といった感じで、周りに何もなく、部屋の中にも家具と機材しかありませんでした…(笑)

今回の落成式は、総額約6万ドルの新しい家具製作用機械が日本から届いたことと、その機械を置くための新作業棟の建設工事完成を祝うものでした。
20141211_7.jpg 【日本から届いた新機械】

落成式はお昼過ぎの一番暑い時間…それにもかかわらず、たくさんの方々が足を運んで下さいました! 在ラオス日本国大使館特命全権公使やヴィエンチャン・ノンフォーマル教育課の方などなど…。ラオス人の来賓の方からは、「卒業生が、将来のラオス経済を盛り立ててくれるでしょう」というお話がありました。普段は気がつかなくとも、実はこんなにたくさんの方が応援し見守ってくださる中で、職業訓練生達は勉強しているんだなあ…と思うと、なんだか胸が熱くなります。
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しかもしかも!!今回は、とある訓練生の最後の授業の日でもありました。残念ながら写真はとれませんでしたが、陽気な兄ちゃんといった感じの訓練生で、みんなに祝福されながらの卒業となりました。彼は中級コースを卒業し、これから自分で家具屋を開いて経営していくそうです。頑張って人気のお店になるといいですね!

来賓の方々や、冨永代表のスピーチのあと…

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ついに除幕!!!
日本式の紅白幕は、上級コース(OJT)の縫製分野の訓練生たちにオーダーして縫ってもらったものです。
(左写真参照)

式の最後は、新しい作業棟の前で集合写真!

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式終了後は、それぞれ新しく届いた機械を見たり、卒業生に応援のエールを送ったり…
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食いしんぼうなわたしは、OJT調理分野の訓練生達が作ってくれたおかしを食べました!

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おいしそうですよね?はい、見た目どおり、美味しかったです!(笑)
スイートサモサ、ラオス風プチ肉まん(中にゆで卵が入ってる!)、ドーナッツなどなど…。ラオスの伝統的なお菓子には珍しいメニューもあり、ラオス人参加者からは「この料理の名前は?」「これもOJTでこれを習うのか?」と質問攻め(笑)この日、調理分野の訓練生は出席していませんでしたが、この場にいたらとっても嬉しかったに違いありません!

このように、各々技術を身につけ自立していく訓練生達。これからもみなさんの温かいご支援、よろしくおねがいします!!そして、木工分野の訓練生達には、ぜひ新しい機械をつかって、さらに技術を高めていって欲しいと思います。
<インターン 光成>