プロジェクトレポート!~スモールビジネスマネジメント講習~

はじめまして!12月からIV-JAPANのオフィスでインターンをさせていただいている光成です。ラオス=暑い国だと思っていましたが、首都ヴィエンチャンも12月だと意外と涼しくて過ごしやすい!

さて、今回は、先日行われたスモールビジネスマネジメント講習の様子をレポートいたします!この講習は、訓練生が卒業後、自分で起業・ビジネスを行う際に有益な知識やスキルを教えることが目的であり、まず生徒たちに教える立場であるラオス人マネージャー及びトレーナーを対象に、週に一度のペースで行われています。ラオス人マネージャー及びトレーナーはこの講習を受講した後、今度は自分が講師となって生徒に教えなければなりません。

まずは、先週の復習。知識を問うペーパーテストです。たとえば「マーケットとはなんですか?」「AIDAとはそれぞれどういうものか説明しなさい」といった設問です。なんだか就活の勉強みたい…と思いましたが、そうでした、ここは「職業訓練校」なのです。自分でビジネスをするには、こういった考え方の勉強も大切なのです。

20141208_1.jpg【受講中の様子】

実はラオス人トレーナー達は、以前もこのテストを受けたことがあり、みんな答えは分かっているはず…。しかし、あちこちから「キットボーオーク(思い出せないよ)」と悲鳴があがっていました。今回テストを受けた9人中6人が満点!みんな拍手で喜びあいます。しかし、あとの人は再テストです…(笑)

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頭を使った後は、ちょっとリラックス。ラオス人オフィススタッフであるペットさんによる、チームビルディングのワークショップです。今回は、目隠しスネークゲームをしました!ルールは、目隠しをして前の人の肩に手を置き(掴んではいけません)、前の人を見失って進めなくなったら、その場に座ります。段差や机などの障害物を教えあったり、スピードを調整したりと、協力し合いながらゴールを目指します。

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階段では「1,2…」とみんなで段を数えたり、OJT2のレストランでは「ここはドア。あ、段差がある!!気をつけて!!」と教えあったりします。

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突然現れた謎の集団に、生徒たちも興味津々(笑)無事にもとの教室に全員で戻ってきた後は、ゲームをしてみての感想を述べ合い、「チームに大切なものは何か」についてディスカッションしました。机上の勉強だけでなく、実際に体感することで、議論が盛り上がりました!

お昼休憩を挟んでから、今度はビジネスプランを立てる練習。三人一組で、「もしお店を開くなら?」というテーマで話し合います。どんなものやサービスを提供するか、セールスポイントは何かなど…それぞれ紙に書き、発表しあいます。
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例えば「安くて早くておいしい、鶏肉とごはんの食堂を出す」といったプランがあげられました。
が、これだけではまだ足りません。今回のポイントは「ヴィジョン」をもつこと。どういった層にターゲットを絞るのか? ターゲッティング(目標設定)する際には、何に注意するべきか? 「全員向けでいいじゃない」という声もありましたが、今後ラオスの経済が発展し、国外からも人がたくさん入ってくるようになったら、どうやって生き残っていけばいいのか。それも大切なポイントです。今回はここでタイムアップ、次週は、海外ではどんなターゲッティングをしたお店があるのか、例を交えながら学習することになりました。

私自身、ヴィエンチャンにいて思うのは、ラオス食堂はどこも同じようなお店ばかりだということ。「みんなでわいわい、安くておいしいご飯を食べる」以外にも、様々な場面や気分に合わせて、利用できる店が増えればいいな。そして、それがラオスの人たち自身で考えたサービスであったら、利用する私たち外国人にとっても、ラオスがより魅力的な国になるはずです。ここで学んだラオス人トレーナーや生徒によって、そういったお店がうまれていくといいな~!!卒業生の活躍に、期待が膨らみます!
インターン 光成