地方視察レポート ~ルアンナムター県編~
皆様あけましておめでとうございます!
前回の地方視察レポートからだいぶ間が開いてしまいました・・・ごめんなさい。
さて、予告通り今回は11月の地方出張のレポート続編です。
ウドムサイ県に引き続き、翌週11月26~28日の3日間でルアンナムター県に行ってまいりました。出張の目的は、前回のウドムサイ県出張のレポートのに書いたように、現在実施している職業訓練プロジェクトの目標の一つである、地方における職業訓練の推進のためです。
ルアンナムター県は中国と国境を接するラオス北部の都市です。まずはルアンナムター県出身の美容コース卒業生を訪問してきました。彼女は2011年の卒業生で、一時期ナーサイトンのIV職業訓練センターでトレーナーを務めていたこともありましたが、現在は故郷のルアンナムターへ帰って自分の美容院を開き、頑張っています。お店は空港からすぐ近くの大通り沿いで立地が良く、私たちが訪問した際も来客中でなかなかの人気のようでした。
接客中の卒業生チャンタノム 冨永代表(中央)県学校制度外教育課職員ソムハック氏(右端)
翌日27日、朝から県教育局を訪問し、同県教育局副局長ソンペン氏と今後の職業訓練実施計画や展望について協議しました。その後同県学校制度外教育センターに行き、同センター長チッタポーン女史とも協議すると共に、センターの視察を行いました。現在同センターで実施しているのは、後期中等教育対象の相当教育プログラム(equivalency programmes)のみで、職業訓練はまだ開始しておらず、現地でのニーズや実情の調査段階とのことでした。もし調理・美容・縫製の職業訓練を行う計画があり、各分野でトレーナーが必要であれば、ヴィエンチャンの職業訓練センターにトレーナー候補を派遣してもらい、トレーニングを受けてもらうよう依頼しました。
会議の様子
センター訪問後は、少し時間に余裕があったので、ルアンナムター県都 から車で山道を2時間弱ほどいったところにある、シン郡(ムアンシン)という、中国雲南省との国境がある町まで足をのばしてみました。町には大きな市場があり、そこでは中国語とラオス語で両方記載されている看板や、中国紙幣を扱う両替屋なども見かけました。私たちが見に行った中国との国境がある村はハイ村(バーンハイ)というところで、国境は中国から荷台いっぱいに野菜などの物資を輸入するトラックが行き来していましたが、思ったよりひっそりとしていました。
3日目には統合技術職業教育訓練校(Integrated Technical Vocational Education and training school)を訪問。ここはドイツが長年支援している学校で、緑の多い広々としたキャンパスに、りっぱな設備や備品が整っていました。農業、家畜、家具製作、調理など多くのコースが設置されてますが、美容と縫製コースはまだなく、ただこの学校は以前縫製工場だったらしく使われていないミシンが18台あるそうで、縫製コースの開講には興味を示していました。今後、何かの形で協力していければと思います。
さらに、最後には思いがけない再会もありました。現在ルアンナムター県知事を務めるピンマソン氏が、教育大臣をしていた2001年、当会がピンマソン氏の要請に応じてサイニャブリ県の山奥のバンヤイ村に小学校建設したことがありました。そのピンマソン氏に、空港で帰りのフライト待ちの際に会うことができ、冨永代表にとって12年ぶりの再会で、昔話に花を咲かせました。
ルアンナムター県知事
ピンマソン氏(右)
今後も引き続き、地方の学校制度外教育部門と連携をとり、地方での職業訓練促進していきたいと思います。
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